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【プロが解説】「パルシステム」と「コープデリ」「おうちコープ」の違いを徹底比較!

※当サイトにはPRが含まれます。そのうえで、記事内容は「公平さ」を真摯に追求しています。

「パルシステム」と「コープデリ」、「おうちコープ」の違いがわからない…。どれが自分にあってるのか知りたい!

こんなお悩みを解決します。

この記事で分かること

  • 「パルシステム」と「コープデリ」、「おうちコープ」の違いがわかる
  • 「あなたにピッタリ合った食材宅配サービス」がわかる
  • 「薄い情報」に惑わされることがなくなる

この記事の信頼性

この記事の著者である私は、食品業界に勤めて15年以上になる「業界の中の人」。

長年の経験から得た知見で、「食にお困りの方」にとって有益な情報をお届けしています。

私は某コープで10年ほど仕事をしていた経験があります。

コープでの仕事を通じて、10年間でのべ「3,000人ほどの方」から食材宅配に関するお悩みの声を聞いてきました。加入からアフターフォローまでやってきた経験がありますので、当記事はきっとあなたのお役に立てる記事になっていると思いますよ。

そんな私が思う、いまの「食材宅配に関するインターネットの情報」への問題意識は以下のとおりです。

食材宅配を取り巻く、最新の問題点

  • 「薄すぎる情報」を発信しているメディアが多すぎる問題
  • 「読者に必要な情報」を届けていないメディアが多すぎる問題
  • 「低品質サービスへの誘導」が多すぎる問題

どのサイトも丁寧に記事を書いているのですが、とにかく情報が薄いです。

「〇〇コープの商品はとてもこだわってます!」

と書かれてはいるものの、根拠の記載が乏しかったり、公式HPから抜粋しただけの内容だったり。

なので、「結局、どれが自分に合ったサービスなんだろう?」という疑問が解決されないまま、モヤモヤしている人がとても多いです。

当サイトでは「食のプロならではの情報」を徹底して発信し、読者の方が迷うことなく「自分に合った食材宅配」を選ぶことができるようにしています。

では早速、本題です。

まず、「パルシステム」、「コープデリ」、「おうちコープ」の3つはそれぞれまったく別のコープであることを押さえておいてくださいね。

まずは結論から

  • 品質と安全性にしっかりこだわりたい人・・・パルシステム
  • 価格をおさえつつ、市販以上の品質を求める人・・・コープデリ・おうちコープ

≫≫パルシステムの公式HPへアクセスする ≫≫コープデリの公式HPへアクセスする ≫≫おうちコープの公式HPへアクセスする

上記の基準で選べば、まず間違いありません。

詳しく見ていきましょう。

日本のコープは、大きく2つに分けることができる

私の知る限り、この情報を発信しているサイトは見たことがありません。

しかし、「自分に合ったコープを選ぶ」ための必須知識となりますので、今から書くことはぜひ押さえておいてください。

日本には400を超える数のコープがあります。

そしてそれらのコープは、「石けん派コープ」と「スタンダードなコープ」に分けることができます。

「どういうこと?」と思われたことでしょう。これは別記事にまとめていますので、詳しくは以下をどうぞ。

≫≫【ポイントは1つだけ】コープを選ぶための必須知識

結論をお伝えすると、以下のとおりです。

  • パルシステム・・・石けん派コープに属する
  • コープデリ・おうちコープ・・・スタンダードなコープに属する

ざっくり、以下のような特徴があります。

※せっかくなので、石けん派コープの重鎮「生活クラブ」も交えて比較します。

 

生活クラブ

パルシステム

コープデリ・おうちコープ

どちらに属する?

石けん派

石けん派

スタンダード

安全性基準の厳しさ

全国トップレベルの厳しさ

生活クラブに次ぐ厳しさ

国の基準より厳しい

価格帯

市販の1~2割増し

市販並み~1割増し

市販とおなじ

※各コープともに、「自社の基準に合致する商品に限り」、市販品も取り扱っています。わかりやすく言うと、パルシステムで販売している市販品は「パルシステムの基準をクリア」したものだけということです。

「コープデリ」や「おうちコープ」では市販品を多く取り扱っています。

なぜなら、パルシステムに比べて「扱える商品の基準が幅広い」からですね。

自社基準が厳しいコープになればなるほど、市販品の取り扱い数は減っていきます。

いずれも「コープ」というジャンルではあるのですが、歴史も商品理念もまったく異なる別組織です。

なお、パルシステムは石けん派コープのなかでも「価格が安い」ことが特徴。

生活クラブとコープデリ(おうちコープ)のいいとこ取りを追求している「ハイブリッド型コープ」とも言えます。

ポイント

パルシステムという生協は、常に時代の先端を走っています。たとえば配送のときに使う仕分け票や地図などをいち早く「デジタル化」したのもパルシステムでした。

これは相当な紙代の節約につながります。こういった企業努力、コスト削減の積み重ねで、パルシステムは「いいものを手頃な価格で提供」することができているんです。

私の経験上、コープの上層部にいる人たちの多くは非常にアタマが固いのですが(笑)、パルシステムは「色々なものを積極的に取り入れ、サービス向上につなげる」という姿勢が昔から強いですね。

「パルシステム」と「コープデリ」、「おうちコープ」の違いをプロが徹底解説

配達エリア

配達エリアは下記のとおり。

たとえば神奈川県の方が「スタンダードなコープを利用したい」場合、「コープデリ」はエリア外なので「おうちコープ」に申し込むことになります。

 

パルシステム

コープデリ

おうちコープ

配達エリア

東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、福島、山梨、長野、静岡、新潟

東京、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、長野、新潟

神奈川、静岡、山梨

※一部、エリア外の場合あり

品質・安全性

特にこの点は、口コミサイトなどではほとんど得られない、当サイトならではの知識です。

詳しく見ていきましょう。

結論として、品質・安全性に関しては「パルシステム」に軍配が上がります。

※100点満点で、点数が高いほど安全性が高い。市販の平均を50点として採点

 

パルシステム

コープデリ

おうちコープ

食品添加物

80点70点70点

農薬

80点70点70点

遺伝子組み換え

80点70点70点

価格

市販並み~1割増し

市販とおなじ

市販とおなじ

補足として、「コープデリ」は品質・安全性に特化した独自ブランド、「Vie Nature”(ヴィ・ナチュール)」というカタログを展開しています。これは「有機栽培」と「無添加」に特化したブランドです。

このブランドはまだまだ品数も少ないうえに「市販の良い品をあつめました」的なニュアンスも強いため、パルシステムの独自品にはおよびません。しかしコンセプトは魅力的であり、今後に期待です。

それでは、採点の根拠を示していきます。

食品添加物

なぜパルシステムの方が品質と安全性の点数が高いの?

答えは、パルシステムの方が「使用できる食品添加物の数が少ないから」です。

国の資料によると、日本で使用を認められている食品添加物の種類は1,514種類です。

≫≫厚生労働省の資料(食品添加物)

パルシステムでは、約370種類(国の基準の約4分の1)を使用不可としています。

「コープデリ」や「おうちコープ」では、10種類を使用不可、そして42種類を可能な限り使用しないとしています。

どちらも「国の基準より厳しい」ということは確実ですので、あとは「価格」や「利便性」なども見つつあなたに合った方を選べば、失敗することはありません。

農薬

プロの辛口採点では、「パルシステム…80点」、「コープデリ・おうちコープ…70点」です。

それぞれの比較

 

パルシステム

コープデリ・おうちコープ

基本の基準

・「農薬はできる限り使用しない」方針で、「コア・フード」、「エコ・チャレンジ」といった独自基準を設定。

・「コア・フード」は、「有機栽培または有機栽培に準じた」栽培基準。

・「エコ・チャレンジ」は、「農薬を慣行栽培の半分以下」にした栽培基準。

・上記以外の野菜もすべて「パルシステムの産直産地」から仕入れる。

・「農薬は自治体が定めた基準内で使用する」方針で、「産直」、「グリーン・プログラム」という独自基準を設定。

・「産直」は、栽培方法を明確にしたうえで残留農薬検査を徹底したもの。

・「グリーンプログラム」は、「有機栽培」と「農薬を慣行栽培の半分以下」にした栽培基準。

・上記以外の野菜は一般市場から仕入れる場合もある。

有機農産物

・有

・有

特別栽培農産物

・有

・有

残留農薬検査

徹底して実施。

徹底して実施。

特徴まとめ

・パルシステムの野菜はすべてパルシステムの産直産地で栽培された独自品。一般市場からの仕入れはなし。

・総合的に、「コープデリ・おうちコープ」よりも厳密に管理されている。

・「産直」や「グリーン・プログラム」以外は、一般市場とおなじ野菜。

・総合的な管理の厳密さではパルシステムに軍配が上がるものの、「産直」の取り扱い数が多く、スーパーよりは格段に安心して野菜が買える。

プロの採点

80点

70点

ここで、多くのサイトが間違って発信していることをお伝えしておきます。

先日、とある記事にて「コープデリは有機野菜を扱っているから、栽培基準はパルシステムとおなじですよ」みたいな内容を見ました。

結論、これは大間違いであり、こういった記事を書いた人は農業のことをまったく理解していないはずです。

ただし、このあたりは公式HPではなかなか分かりづらいんですよね。パルシステム側が「コープデリの基準はまだまだ甘い!」なんて言えるはずもないし、逆もしかり、、、です。

だからこそ、忖度なく深い情報を発信するメディアが必要なのですが、そのメディアが薄い情報しか発信していなければお話にならないわけです。

両者の違いをすごく簡単に言うと、次のとおり。

  • パルシステム・・・自社基準そのものが厳しくて、一般市場の野菜が販売できない
  • コープデリ・おうちコープ・・・厳しい基準で栽培された野菜も販売しているが、自社基準がゆるやかなため、一般市場からも仕入れることができる

両者に共通している点は、「専門の機関で残留農薬検査を徹底している」こと。スーパーでおなじことをやっているところは聞いたことがありません。

つまりこのことが、「コープは市販よりも安心して野菜や果物を買える」と言える根拠になっているわけですね。

農薬を使わない、または減らす。これは想像以上の手間とコストがかかります。

私は農家さんの手伝いを泊まり込みでやった経験がたくさんありますが、農薬や除草剤を使わない栽培というのは、作業が格段に増えるうえに収穫量は大きく減ります。つまりコストだけを考えると「いいことナシ」なんですね。

これを通常企画の商品として取り扱う、つまり自社の基準とすると、普通の企業であれば価格を上げざるを得ません。

それにも関わらず、パルシステムもコープデリ(おうちコープ)も、野菜によってはスーパーとほとんど変わらない価格のものが多くあります。

これこそが、「いいモノを皆で利用して価格をおさえる」というコープならではの特徴と言えます。

遺伝子組み換え

それぞれの比較

 

パルシステム

コープデリ・おうちコープ

特徴

  • 原則、遺伝子組み換え食品は使用しない姿勢。

  • やむを得ない場合に限り、使用を認めるケースもある。

  • 安全が認められたものに限り、適切に使用する。

  • カタログでは遺伝子組み換えの有無をしっかり案内する。

パルシステムが運営するメディア(KOKOCARA)から「遺伝子組み換え」についての記事が公開されています。

とてもわかりやすいので、気になる方は以下からどうぞ。

≫≫「KOKOCARA」の記事へ

「遺伝子組み換えが気になる」方はパルシステムで間違いはないのですが、コープデリ(おうちコープ)も厳密に管理しています。

あとは「どの程度気になるか」で自分に合った方を選べばOKです。

多くの人は「遺伝子組み換えって、なんとなく気になるけど、よくわからない」、という感じだと思います。

結論、ちゃんと選んでくれるところがあるなら、そこにお任せすればOKです。

国の見解についてもリンクを貼っておきますので、気になる方は以下からご覧ください。

≫≫遺伝子組み換え食品の安全性について(厚生労働省)

この資料を一言にまとめると、「今日本に出回っている遺伝子組み換え食品は全て安全ですよ」という内容。

パルシステムの記事と国の資料を見て、もしあなたが「なるべくなら遺伝子組み換えは避けたいな」と思われた場合は、パルシステムやコープデリ(おうちコープ)が役に立ちます。

以上、品質と安全性についての説明でした。

色々な商品で「価格と品質」を比べてみましょう

それぞれの比較

※税込価格パルシステムコープデリ・おうちコープ
牛乳235円194円
261円213円
鶏ムネ 100g102円84円
キャベツ 1玉194円159円
小松菜151円159円
玉ねぎ 4玉212円213円
じゃがいも 500g149円160円

※価格はおおよその目安として見てください。商品の種類によって価格は変わります。

パルシステムって高いイメージだったけど、実際はそうでもない…?

特に野菜は、パルシステムの方が安いものも多いよ。ただ、お肉や卵はコープデリの方が全体的に安いね。

巷の激安店ではとんでもなく安い値段のものがありますが、それで商売が成立するということは、原価も「とんでもなく安い」ということになります。

原価を安くしようと思えば、かならずどこかでコストをカットしないといけません。

そうなると、「食品添加物を減らす」なんてのが「二の次」になるのは言うまでもないですよね。

食品を買うときは、「自分が求める品質」と「価格」のバランスをしっかり見極めてみてください。

配達手数料・出資金

「支払い方法」もあわせて見てみましょう。

両方とも各種割引が充実しており、この点は優劣つけがたいのですが、「パルシステムはクレジットカードが使える」というのが大きな違いです。

費用の比較

 

パルシステム

コープデリ・おうちコープ

基本の手数料

1回200円前後(地域によって異なる)

1回200円前後(地域によって異なる)

割引制度

・赤ちゃん割引

・子育て割引

・シルバー割引

・赤ちゃん割引

・子育て割引

・シルバー割引

新規加入割引

・有

・有

初回出資金

1,000円~2,000円

(地域によって異なる)

500円~1,000円

(地域によって異なる)

増資

200円(任意)

500円(1回のみor毎月)

支払い方法

・口座引き落とし

・クレジットカード

・口座引き落とし

(コープデリの指定お届けコープのみ、クレジットカード可)

支払いサイクル

月1回

・コープデリ→月1回

・おうちコープ→週1回

※上記は「個人利用」の価格。

まとめ:「パルシステム」と「コープデリ・おうちコープ」の違いを知って、あなたに合った方を選びましょう

しあわせな食生活で、人生を豊かに

以上、「パルシステム」と「コープデリ」、「おうちコープ」の違いを徹底解説しました。

元コープ職員として3,000人の方から「食のお悩み」を聞いてきた経験上、断言できることがあります。

それは、「良質な宅配サービスを利用すると、買い物のストレスが激減します」ということ。

なぜなら、「買い物に行く回数をグッと減らせる」ことはもちろん、「自分が買っているものは間違いないものなんだ」と根拠を持って思えるからですね。

食べものを選ぶことって、家族や自分への愛情とイコールだと思いませんか?身体をつくるのは食べものですから、やはりしっかりしたものを選びたいですよね。

最後に、お得な情報をお知らせしておきます。最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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≫≫パルシステムの公式HPへアクセスする ≫≫コープデリの公式HPへアクセスする ≫≫おうちコープの公式HPへアクセスする

  • この記事を書いた人

ark

「食品業界経験15年以上」のフードマーケター。 2000年、関東の某コープに入職。「配送のお兄さん」からスタートし、「商品開発部門」「マーケティング部門」の責任者を歴任。 2015年、コープを退職し食品メーカーへ入社。食品業界の裏側をより深く知ることで、宅配サービスの素晴らしさを再認識する。 当サイト「Food Master(フードマスター)」を立ち上げ、「本当に美味しい食材が購入できる宅配サービス」を日本中に広めるための事業を運営している。

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